腸の役割
消化 吸収
メンタルコントロール
セロトニンは8割〜9割が腸で作られる。
セロトニンが過剰だと下痢になる。
セロトニンが不足すると便秘になる。
セロトニンはメラトニン(睡眠ホルモン)の材料になる。
免疫
腸は人体で最大の免疫系を備えている。
・全身のリンパ球の60%腸
・抗体全体の60%が腸
小腸
栄養を効率よく吸収するためにヒダ状(腸絨毛)になっている。
6mほどあり、体内でもっとも長い臓器
十二指腸+空腸+回腸からなる。
一般的には空腸と回腸のことを指す。
腸管の内側で体内の免疫細胞の50%以上がいる。
十二指腸
胃と小腸を繋いでいる部分
由来=指を12本並べた長さ。実際はもう少し長い
胃で消化された食べ物がくると
3つのホルモンが分泌される、
セクレチン:
胃液で酸性になった食べ物が入ってくると十二指腸の粘膜(ねんまく)から分泌されます。アルカリ性であるすい液の分泌をうながしたり、胃液の分泌を抑(おさ)えるようにはたらきかけます。
コレシストキニン:
脂質(ししつ)の多いものが入ってくると十二指腸の粘膜から分泌されます。胆汁やすい液の分泌をうながします。
胃抑制(いよくせい)ペプチド:
ブドウ糖や脂質が刺激(しげき)となって十二指腸の粘膜から分泌されます。胃液の分泌を抑えるようはたらきかけます。
胆のうや膵臓に働きかける。
→胆汁やすい液が押し出され、ファーター乳頭から十二指腸に流れ込む。
その後空腸に送られる。
すい液
膵臓で、一日500ml~800ml分泌される。弱アルカリ性
十二指腸潰瘍
十二指腸の粘膜がただれ傷がつき出血や穴があくこと。
胃に近いので胃酸の影響を受けている。
原因は、ストレス、食事、喫煙、薬剤などにより粘膜を守る働きが弱くなったことにある。
ヘリコバクター・ピロリ菌が大きく関係していると考えられ
十二指腸潰瘍の95%の人はヘリコバクター・ピロリ菌に感染しているといわれている。
空腸
回腸
大腸
水分やミネラルを吸収
便を作る。
食事から排泄まで24~72時間かかる。
大腸の長さは1,5m
盲腸+結腸+直腸からなる。
大腸のしくみ
【盲腸(もうちょう)】
盲腸には、小指くらいの大きさの虫垂(ちゅうすい)という袋(ふくろ)があります。盲腸は退化した器官で、特別なはたらきはしていないと考えられています。
【結腸(けっちょう)】
結腸は、便を作るはたらきをしています。水分を吸収し、便を作るほか、ナトリウムなどの電解質※(でんかいしつ)を吸収しています。さらに、小腸で消化しきれなかった食物繊維などを発酵させ、便を直腸へ送ります。 ※電解質:水などに溶(と)かしたとき、正と負のイオンに分かれて電気伝導性をもつ酸や塩などをいいます。
【直腸(ちょくちょう)】
直腸は、便を一時的に溜(た)めておくはたらきをしています。直腸が便でいっぱいになると排泄(はいせつ)したくなり、腸の一部や腹部の筋肉が収縮し、同時に肛門(こうもん)の筋肉が開いて便が外に押し出されます。
下痢は大腸の数住むスピードが早く、水分を吸収しきれていないから。
便秘は逆。遅く水分がなくないり進まなくなるから。
腸が第2の脳といわれている理由
脳1000億個の神経細胞
腸1億個の神経細胞
腸管神経
腸が直接指示することがある。
腸は各臓器とコミュニケーションをとる。
腸が疲れると脳が疲れる。
腸の上皮細胞
2日の周期でターンオーバーする。
ウイルスやバイキンなどが入ってこないように周期が早い。
腸冷え
年々日本人は腸内が悪くなっている。
原因は冷えが大きい。
冷えると腸の動きが悪くなる。
体の臓器や筋肉などは冷えると活動が低下する。
特に腸は冷えに弱い。
手足の冷えは熱を腹部に送るため。
停滞腸は排出力が低下した状態。
腸冷は停滞腸になりやすい。
停滞腸=さまざまな原因の元
便
水 80%
固形分 20% 内訳(食べかす 腸内細菌 剥がれた腸粘膜 均等に入ってる)
副交感神経の関係
副交感神経が優位になるとぜん動促進される。
腸内細菌が働くのは、主に夜中、副交感神経が優位になっているときです。睡眠が不十分だと腸内細菌が十分に働けず、腸内の状態が乱れてしまいます。
副交感神経の反対は交感神経あわせて自律神経と呼ぶ。
副交感神経はリラックス時。読書など。
交換神経は興奮時。
腸内細菌・腸内フローラについて
腸内細菌の数が戦前と比べると1/3ほどに。
腸には1000種類、100兆以上の細菌がいる。
腸内細菌の重さは1.5kg
同じものばかり食べると腸の細菌が偏る。
日和見菌 70% 腸内環境しだいでどっちにも転ぶ。
善玉菌 20% 糖や水溶性食物繊維が餌 → 醗酵活動
悪玉菌 10% 動物性たんぱく質 脂質が餌 → 腐敗活動
バランスが大事
微生物が増える間にできる酵素が身体によければ発酵。悪ければ腐敗。と呼ぶ。
悪玉菌がタンパク質を分解し硫化水素やアンモニア、アミンなどの毒素が増加すると免疫細胞に異常を起こし、アレルギーを引き起こす原因となっている。悪玉菌が消えると動物性タンパク質を分解できない。
善玉菌が増えると悪玉菌が減り、悪玉菌が増えると善玉菌が減る。
太ったマウスの腸内フローラを移植したマウスが太った。実験有り
活発なマウスの腸内フローラを移植したマウスが活発になった。実験有り。
腸内フローラは遺伝ではない。
腸もれ・リーキーガット症候群
悪玉菌の増加が腸もれの原因にもなっている。
腸の壁の細胞のタイトジャンクションが炎症などにより、隙間がいつもより大きくなり本来通さない大きさの分子などが通るようになる。
それにより有害物質が血中に入り体のさまざまな病気になっている。
小麦に含まれるグリアジンや乳製品に含まれるカゼインも腸もれの影響があると騒がれている。
グリアジンが腸粘膜(上皮細胞)の受容体に結合
ゾヌリンの放出←タイトジャンクションを形成しているたんぱく質の結合が解かれる。
抗生物質の影響
抗生物質で腸内フローラが攪乱される。
花粉症や鬱病の原因は抗生物質だと言われている。
抗生物質を1回使うと腸の細菌が1/3死ぬ。
腸内にカビは1%ほど存在しているが抗生物質では死なないので増える。腸の壁に根をはるように増えるのでリーキーガットを引き起こす。
抗生物質は風邪などでも9割ほど処方される。風邪はウイルスなので抗生物質はきかない。厚生労働省は2017年に風邪には抗生物質を使わないようにという手引書を出しているほど。
昆虫などの腸内細菌は抗生物質で全て殺すことが出来る。
btタンパク質の影響を調べる実験レポートにて記載あり
善玉菌
乳酸菌 酵母菌 ビフィズス菌 納豆菌
麹菌 酪酸菌 糖化菌
乳酸菌の殆どはラクトバシラス科に属する。生きて腸まで届かなくても死菌は餌になる。
酪酸菌は大腸にいる。炎症を抑える。アレルギーがある人は増やしたほうが良い。
酪酸菌を増やすだけで、アレルギーはすべて改善するという書籍もでている。
納豆菌は胃酸に負けず生きて腸まで届き善玉菌を活性させる。善玉菌サポーター。
納豆菌は糖化菌
糖化菌が乳酸菌を増やし、乳酸菌が酪酸菌を増やす。
糖化菌はビフィズス菌もふやす。
ビフィズス菌は酸素に弱い。
麹菌とは、麹(糀、こうじ)をつくるための糸状菌のことです。
カビの一種であり、東アジアや東南アジアにしか生息していません。
麹菌はプロテアーゼや、でんぷんを糖に分解する「アミラーゼ」、脂質を分解する「リパーゼ」をはじめ、多くの酵素が含まれています。→麹菌のアミラーゼでブドウ糖を作成するとそれが善玉菌の餌となり結果的に、腸に役に立つ。と言われているが腸の中でなるのか、胃の中でなるのかわからないので、私はわからない。
善玉菌の餌・善玉菌を含む食べ物
食物繊維
1日必要摂取量 男性 21g 女性18g
食物繊維は多糖類の一種
食物繊維は多孔質。穴いっぱい。
日本での定義
人の消化酵素(アミラーゼ)で消化されない食物中の難消化性成分の総体
消化されない多糖類と考えて良さそう。
明確な定義はない。
糖はブドウ糖がアルファ結合。アミラーゼで分解→吸収
食物繊維ブドウ糖がベータ結合。アミラーゼで分解不可→腸までとどき善玉菌が食う。
「水溶性」と「不溶性」の2種類がある。
水溶性食物繊維。
善玉菌は水溶性食物繊維を食べて、短鎖脂肪酸という成分(代謝産物)を出します。
短鎖脂肪酸とは、酢酸(お酢の成分)、酪酸(バターなどに含まれる成分)、プロピオン酸をまとめた名称です。これが、腸の粘膜のエネルギーになる、腸の蠕動運動を促進する、免疫機能を高める。
糖の吸収をおだやかにする。
血糖値スパイクを予防できる。
食前に取る。
小腸でコレステロールを吸収する。
イヌリン 酪酸菌などさまざまな善玉菌の餌。
ペクチン
アルギン酸
ガム質
グルコマンナン
不溶性食物繊維
不溶性は水分を吸収するので便のかさ増し。
腸の蠕動運動を刺激し消化管の時間を短くする。
セルロース
ヘミセルロース
リグニン
キチン
味噌
乳酸菌・麹菌が含まれているが乳酸菌は熱に弱いので味噌汁だと死ぬ。
死菌は善玉菌の餌になるので有用。
甘酒
酒粕+米麹が甘酒の原料
四週間接種で実験マウスの腸内環境における、乳酸菌の割合が5%→20%に増加。
フラクトオリゴ糖
酪酸菌の餌。
酪酸菌が増え、Tレグ細胞が増え、炎症が治まる。
キク科に多く含まれている。
ゴボウが手頃。
イソマルトオリゴ糖は酪酸菌を増やさない
アルコールを飲むと
過度なアルコール摂取は腸内フローラが乱れる。
炎症を引き起こしリーキーガット症候群になることが指摘されている。
赤ワインのポリフェノールは細菌に良いので少量なら良いのではないか?
という可能性もある。
豆知識
肛門近くの腸は有害物質を多くうけるため癌になりやすい。
なぜなら栄養などが過程で吸収され有害物質が残るため。
アントラキノン系下剤にたよりすぎると
大腸メラノーシスになると腸が黒くなり働きが悪くなり便秘が悪化する。
上手に使おう。
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