ファンシーラットを迎える心構え
ファンシーラットの寿命は2~3年となっていますが質の良い餌をあげ、健康に気を付けてあげると長生きしてくれるペットです。ファンシーラットを飼うということはファンシーラットの面倒を一生見るということです。毎日の水換えはもちろん運動や温度管理、床材の交換など、全て命を預かる飼い主の仕事になります。
またファンシーラットは集団で生活する生き物なので一匹だけで飼うというのはお勧めしません。
最低でも2匹以上で飼うようにしてください。
ファンシーラットはとても可愛く賢いペットですが、しっかり知識を得てから飼うようにしてください。
ファンシーラットを迎える方法
ファンシーラットの入手には ペットショップ ブリーダー 里親募集 一般家庭で生まれた子を譲りうけるなどの方法があります。
ファンシーラットにはそれぞれ性格があり人に触られることが好きな子、攻撃的な子、おっとりした子など様々なので自分に合ったラットを選ぶことが大切です。
各入手先の注意点
ペットショップ
一番多い入手方法になります。私もペットショップから選びました。
気を付けないといけない点は繁殖を考えている場合同じペットショップで選ばないようにしましょう。
ブリーダー
私が一番お勧めするのはブリーダーからの入手です。
ブリーダーからのラットは集団で生活しているので社会性もあり、いろんな種類のラットを選ぶことができます。
またペットショップの店員より多くの知識を持っているのでアドバイスを的確なアドバイスを受けることも可能です。
「ファンシーラット ブリーダー」で検索すると多くのブリーダーを見つけることができます
里親募集
ハムスターに続き小動物で多く里親募集されています。
里親募集で注意することは親のラットの遺伝子がしっかり離れているかどうかです。
一般家庭からの譲渡
あなたの周りにラットを繁殖させた人がいるならそこから貰うのも一つの手です。
ファンシーラットの選び方
ファンシーラットを選ぶときは落ち着いていないファンシーラットや、過度におとなしいファンシーラットを選ぶべきではないでしょう。過度に大人しいファンシーラットは病気の可能性があるので避けてください。
一番良いファンシーラットはあなたに十分興味をもって近づいてくる子がお勧めです。
良い性格のファンシーラットを見つけたら次は細部をみてみると良いでしょう。
- 鼻 目 耳が綺麗なのか
- 毛並みは綺麗かどうか肛門まわりは清潔か
- 汚かったり耳やしっぽの肌が見える部分がピンク色ではなく赤や茶色ではないか
- 傷跡や赤みはないか
- ふけなどがないか
- 耳の後ろなどにしらみはいないか
- くしゃみをしてないか
- 鼻や目から出血していないか
など確認しましょう。
ファンシーラットを迎える準備
ファンシーラットを迎える前にしっかり準備をしましょう。
ファンシーラットは明るい場所にずっといることはなく影や物の隙間などでリラックスします。
この習性を利用して壁以外なにもない場所にラットを放して 飼い主の足に付いてくるラットを
「なついてる!かわいい!」と思う飼い主がいますがラットが不安で隠れたく足に来ています。
安心させてあげるためにも何か隠れるところを置いてあげましょう。
隠れることが好きだからといって動かないわけではなく、むしろ多くの運動を必要とするので
隠れる部屋がありそれなりに動ける大きいケージが必要になります。
またファンシーラットはジャンプ力がとても高く信じられないところから脱走することもあるのでしっかり戸締まりが出来るケージを用意する必要があります。
基本的にファンシーラットはハムスターのように勝手にトイレを覚えませんが、ファンシーラットの習性でケージの端っこで糞尿をする傾向があるのでトイレを覚えさせることは可能です。なのでトイレを覚えさせるぞ!という方はトイレも用意したほうが良いでしょう。
ケージ | 給水ボトル | 床材 | 餌 |
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ケージは大きく掃除がしやすいタイプがいいでしょう。 手作りなどの場合は100均のBBQ網を利用して作れます。 私は手作りがおすすめです。簡単に安く大きいケージを作ることができます。 | ハムスターやその他小動物と同じものでかまいません。ただラットは給水ボトルを噛んで使い物にならなくすることがあるので針金で撒くことをお勧めします。 針金は100均で買えます。 | 一番臭いが抑えられる粉になるタイプの床材がおすすめです。 詳しくはこちらの記事に乗せているので見てください。 ファンシーラットの床材には何がいいのか? | ファンシーラットの健康はより多くの種類の餌を食べることで維持できます。ただ基本となる餌はこの「ハムスターフード」がお勧めです。 |
ファンシーラットを迎えたら?
ファンシーラットを迎えたら触ったり手から餌などあげたくなると思いますが、ぐっと堪えましょう。
ファンシーラットは環境が変わり少なからずストレスを感じているので二日程度は様子をみるようにしてください。
二日以降はまずはあなたに慣れてもらうために手から餌をあげたりケージを開けてあげて運動などをさせてあげましょう。。ファンシーラットは雑食で基本的に何でも食べるので 野菜などをあげてコミュニケーションをとることをお勧めします。
ファンシーラットの餌は?
ファンシーラットは基本的になんでも食べてくれるので食事を共有できます。
そこもファンシーラットの可愛さの一つといえるでしょう。
ファンシーラットの好物の一つとしてミルワームという幼虫が有名です。
ミルワームは素人でも簡単に増やすことが出来るのでファンシーラットを飼うついでにミルワームも飼ってみてもいいかもしれません。
こちらの記事に簡単な飼育方法をまとめています。
ミルワーム 作業0でうじゃうじゃに繁殖させる方法
ファンシーラットが食べていいものが多すぎるので割愛します。
好きな餌は以下になります。
- ひまわりの種
- エビ
- 卵
- 米
- サカナの切り身
- バナナ
- 子犬用のミルク
- 子猫用のミルク
食べてはいけない餌は以下になります。
- たまねぎ(死に関わります。)
- ねぎ (死に関わります。)
- ニンニク (死に関わります。)
- チョコレート (死に関わります。)
- キャベツ
- 生のサツマイモ
- 人間のジャンクフード
- 野生の昆虫(寄生虫などあるため)
食べてはいけない餌に関してはこの記事だけのもので全てというわけではありません。
「これあげてもだいじょうぶかな?」という気持ちで餌は与えないようにしましょう。
わからないものはきっちり調べてから与え、調べても載っていないものはあきらめましょう。
ファンシーラットについては日本より英語圏のほうが情報が多いので
「pet rat feed」などで検索するとより多くのラットの餌を発見できます。
ファンシーラットのトイレは?
ファンシーラットがトイレを覚えると期待し飼うのはやめたほうが良いでしょう。
先ほども少しかきましたがファンシーラットは糞尿を隅にする癖があります。
なのでそれを利用してトイレを配置しファンシーラットにトイレをさせることは可能です。
ただ個体によってはランダムにする子がいるのでそれはあきらめるしかありません。
やり方は ファンシーラットが糞尿をするところにトイレを配置し、糞をトイレに入れます。
外れたところにしたらまたトイレに糞を投げ込むという作業になります。
トイレの成功率が悪いのであれば配置を変えてひたすら繰り返す形になります。
ハムスターやウサギのように100発100中をファンシーラットに求めてはいけません。
せいぜい8割成功させることが出来ればこの子は賢い!!と思い喜びましょう。
ファンシーラットの持ち方
ファンシーラットを間違って持つと悲劇がおこることかあります。
なのでしっかり持つようにしましょう。
一番持ってはいけないところは尻尾です。
他の生物もそうですが基本的に尻尾は持ってはいけません。
尻尾を強く引っ張ると頚椎脱臼になる可能性があります。頚椎脱臼になると即死します。
頚椎脱臼は尻尾を強くひっぱり、頭のほうを抑えて押すと簡単にすることが出来るので動物実験で安楽死として取り入れられているほどです。
なので尻尾を強く引っ張ることは必ず避けてください。
ではどうすればいいのか、ファンシーラットは後ろから追われることに恐怖を感じます。
なので前から両手で救うように持ってください。
また首根っこをつかんで持ちあげる方法もありますが、僕が飼育している50匹のラットは基本的に嫌がります。なので抱きかかえるようにやさしく持つことが一番好ましいです。
ファンシーラットの運動
ファンシーラットは運動量が多い生き物です。なので毎日ケージから出して散歩などをさせてあげるようにしましょう。
散歩させているときに注意してほしいことは他の小動物を飼っている場合絶対にファンシーラットから遠ざけておくことです。
ファンシーラットは狩り能力が高く何でも食べようとします。
私はハムスターとセキセイインコを飼っているのですが ファンシーラットは餌として認識しています。
ファンシーラットは手を伸ばして必死に食べようとするので絶対にファンシーラットをケージの周りに行かせないようにしましょう。
ちなみにファンシーラットは小さいころは大きい回し車が使えるのでケージに入れておくのもいいでしょう。
ただ大きくなると回し車に入れないのでやはり毎日散歩させる癖をつけるほうがいいでしょう。
ファンシーラットの寝床は?


ファンシーラットは床材で寝ません。
これは飼うまで知らなく衝撃的でした。
ファンシーラットはハンモックを好むので簡単な布をケージにつるしそれを入れてあげるようにしましょう。
寝床で注意することは床材以外で寝る場所がないケージを避けるべきです。
ファンシーラットは床材で寝ないというより嫌います。
なので床材で寝るしかないとストレスを感じることになるでしょう。
最後に
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
ファンシーラットはよく懐き、賢くとっても可愛いペットです。
寿命が短いのでペットロスは覚悟して飼育しないといけませんがそれ以上に癒しをもらえるペットになります。
あなたがこの記事を読んでファンシーラットの健康を意識し楽しく暮らしていけることを願っています。
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